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年度末の住人

仕事に行く先行く先で皆さんなんだかそわそわしているし、道には血走った車が溢れてるしで星の位置が悪いのかな、と思ってたら今は年度末だった。まあ大変なんでしょうね。年度末だもの。

とはいえ僕は年度末への理解が足りない。今までの仕事といえば大体3時間単位でノルマが降ってくるブラック営業か、1週間前まで繁忙期が判らない暗闇営業だったから年度末なんて区切りを意識するだけ無駄だったわけで、今ひとつ年度末の実感がわかないのだ。

あの街の慌てぶりからすると多分楽しくはないんだろうな。年度末で終電帰り連続なんて話も方々でよく聞く。

でも不思議とこの時期、大抵の人がちょっとにやけ気味だ。そして「いやー年度末でして、エッヘッヘ」と柔和だけれども何人をも拒絶する空気感で迫ってくる。

これがプロの社会人だけが出せる丁寧な殺気か。

もしかすると社会人は年度末をググり抜けるごとに歳をとるのかもしれない。

そういう意味では僕はまだ社会人0歳だ。

 

かくして「年度末の住人」ではない僕は笑顔で遠ざけられ暇を持て余すのであった。