ありふれた事件

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そもそも「さ、洗い流そ。」というコピーが怖すぎる。

今まで人畜無害な雰囲気を漂わせながら飄々と近づき「なんか、いい石鹸じゃね?」と思われ続けてきた牛乳石鹸が「なんだよ!おめえ、澄ました顔してそっち側だったのかよ!」とバッシングを受けて…というか恐れられている。

発端は今年の赤箱イメージ広告。この辺の騒動に関してはもう詳しい記事が上がっているのでそっちを見たほうが早いと思う。

 

pokonan.hatenablog.com

 

ほとんど、このブログの人が僕の言いたいこと言っちゃってるんだけど、パッと見て何を伝えたいのかよく分からない広告だし、最大限父親側の目線に合わせてCMを読んでも「お前は父親のくせして洗い流して良いことと悪いことの区別もつかないメンヘラかよ!」という感想しか出てこないとても不思議なCMなんです。演者の顔も映像の作り方も完全にホラーのそれで、ホラー映画好きの僕から見るともう「あーこれは登場人物の誰かは確実に死ぬか、もう死んでるな!」と余計な類推が働いてしまう。いったいなぜこのCMを?しかも夫婦関係なんていうデリケートなゾーンに首を突っ込んでるわけだから、そりゃあ「男尊女卑だ」とか「男がクズすぎる」なんて昨今はやりの燃え方するのは当たり前でしょ。

 

というかそもそも、こ「さ、洗いながそ」というキャチコピー自体が怖すぎる。広告担当者としては「リフレッシュしようぜ!」ぐらいの気持ちで使ったのだろうけど、僕の感覚でいうと「洗う」と「流す」は日本語の中でもすごく強い言葉だ。足を洗うとか水に流すみたいに。だから「洗い流す」となるともう、「気分転換」程度の軽いものでは無くハッキリと意志をもった「さよなら」を訴えてくる。

 

で、同じ牛乳石鹸のこの広告を見てほしい。

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これ、洗い流されちゃうの「赤ちゃんの方」じゃねーの?画像も過去を思い起こさせる白黒だし、なにより、気が変わった瞬間を表す「さ、」がすごい良い味出してる。たぶん、この母親はこの笑顔のまま、風呂場に入って「さ、」って感じで湯船に赤ちゃんを沈めるのだろう。僕はそこまでイメージできた。

これなんかもそう。

 

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「あー、これからこの人は幸せな家庭をなげうって何かをしでかすのだな」感がでてる。言葉では言えないような酷いことが起こるような気がする。

やっぱり「さ、洗いながそ。」というコピーは、落ち込んだり弱ったりしている人にしか相応しくないのでは(とはいえ、上司に超怒られているリーマンの写真の下に「さ、洗いながそ。」があってもそれはそれで猟奇的な気もする)。

 

もちろん、これは僕の感覚がおかしいだけかもしれない。ただ、少なくとも僕の持っていた牛乳石鹸に対する優しいイメージは崩れ、むしろ「やつは、本当に良い石鹸なのか?邪な石鹸じゃないのか?」という疑惑も出来たので当分は牛乳石鹸を買わないだろうな。